真実の行方
本日、自分の顧問先に呼ばれて顧客の話を聞きに行きました。
顧問先の社長より、道路拡張の件で土木事務所より、1年後に用地買収がある
との情報が出ているとのことで真偽確認に行きました。
10日前に直接土木事務所に確認したところ、そんな話は無いとの事でしたが、
その話が、又、浮上しているとのことで再度確認しました。
結果は、何も進行していないという事が真実でした。
しかし、この噂話が、あたかも真実のように回っているのは事実でした。
噂は噂
何故、その噂が、拡散していったのか、世の中の噂の広がり方の縮図を見ました。
事実は、何も決定していないし、案も出ていないという事が結果でした。
事実は、まず、道路を拡張するという話は、3年前から出ていました。
その時に、県土木事務所は、地区の同意を得ていないので、猛反対が起こり、
その計画はフリーズしたままになっていました。
その後も地区住民と話し合いをするものの合意に至らず、3年経ってしまいました。
違うルートが承認され、そのルートには、道路が通らないようになりました。
本当の結果
違うルートは、今までの反対住民の住んでいるルートではなく、そこに住んでいる人からは、合意が取れているルートで、まだ正式なルートではなく、
これから、どう計画を進めて行くかを、その地区の区長に説明に行って、
これから、測量、ルート計画までに2年はかかり、それから、承認をとるので、
少なくとも、あと5年はかかりそうだという事を説明に行っただけで、
事実は、前の計画が無くなったことだけを説明したそうです。
それが、いつの間にか、こちらに伝わってきた時には、
1年後に違うルートで道路が着工されるという話になっていて、
近くの人の家には、用地買収の話に県土木事務所の人が来たという
話になっていました。
噂というものは、そういうものだと思います。
本当のことは、「工事は無くなった」という事だけで、あとは、全部作り話でした。
1つが真実で9が噂
ある人は、その地区の区長さんが、道の枝を切っていたから、道を拡張するだろうと言うし、あの道のカーブは危ないから早く拡張した方が良いと、みんなが言っているから拡張するんではないかという話になっていました。
人は、本当の話に、あとは尾ひれ、葉ひれを付け加えていって、いかにも、本当の話を自分は知っているんだというような話になっていきます。
最初は本当の話が1でも、次の人が1を付け加えれば、半分は本当、半分は嘘になってしまいます。
それが、回りまわって行くうちに、1つが本当で、9つが嘘となる可能性があります。
本当の真実の確かめ方
何が、本当で、何が、嘘かを吟味するのは難しいので、本当のことを確認することが
一番大切だと思います。
本当のことを確認するのは、情報の発信元に確認するのが一番正確だと思います。
情報の確認は、そんなに難しい事ではありません。
それが、公的機関から発信された情報ならその発信元の公的機関に聞くのが一番です。
人の噂は、あくまでも噂で、その噂の情報元を精査しない限りは噂の範疇だと思っていた方が良いと思います。
噂は真実でなく、あくまでも、噂は噂です。